呼吸器外し不起訴、終末期医療の現場は
射水市民病院で人工呼吸器を取り外された末期患者7人が死亡した問題で富山地方検察庁は21日関わった医師2人を不起訴処分としました。
http://www2.knb.ne.jp/news/20091222_22442.htm
この問題は終末期医療のかかえる問題をわれわれに突きつけたともいえます。
伊藤医師「今回の機械の着脱についてもひとつの配慮として行ったことですから、十分にそこには志というものがあったと」「それがあったからこそ、これが事件ではないという結論を、おそらく検察はだしたのだろう」
伊藤医師は、不起訴を受けての21日夜の会見で自分と患者、そして患者の家族の間の信頼関係が認められたからこそ殺人の罪に問われなかったのではないかと話しました。
また、呼吸器を取り外された患者7人のうち、がんを患っていた射水市の男性の遺族は、KNBの取材に対し「取り外しに同意した家族として私たちも殺人の汚名を着せられてきたのでほんとうによかったです」と今の気持ちを話しました。
医療現場で延命技術が進歩するなか、患者が安らかに死を迎え、遺族が自然な形で看取ることが出来るためには何が必要なのか、この問題は終末期医療について課題を突きつけました。
伊藤医師は射水市民病院の問題を契機に、厚生労働省が定めたガイドラインでは、複数の医師や看護師による医療チームの中で十分に検討、記録し、患者や家族の同意が得られれば延命中止は許されるとしています。
ただ、どのような場合に中止してよいのか具体的な内容には踏み込んでいません。
一方、県公的病院長協議会の会長を務める富山市民病院の泉良平院長はこの問題がきっかけとなり患者と医師双方の意識が高まり両者の距離が縮まったと話します。
泉良平院長「十分説明するこれがちゃんと出来ていれば距離が開くわけではなくてむしろ距離が縮まってくると医療者と患者さん家族の間の距離も近づいて本当に自分の命なり延命医療について私は近づいてくるんじゃないか」
射水市民病院の人工呼吸器取り外しは、検察により不起訴という判断が出されました。
ただ、終末期医療の現場で患者とどう向き合い信頼関係を築くのか、それぞれの医師、そして社会全体が考えなければならない課題です。
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