GM、1-3月期は59億8000万ドルの赤字
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)経営再建中の米ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)は7日、経営破たんの可能性に対する警戒感や世界的な販売低迷が「売り上げの崩壊」につながり、1-3月期決算が60億ドル近い赤字になったとした。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCUI7432.html
同四半期の売上高は前年同期比47%減少し、GMは現金102億ドルを燃焼した。米オバマ政権が設定した6月1日の期限までの再建策提示に同社が奔走するなか、その選択肢が尽きようとしているもようを示した。同社は154億ドルの政府融資でかろうじて食いつないでおり、存続には116億ドルの追加注入が必要だとしている。
一方、事情筋によると、イタリアの同業フィアット(F.MI)とGMは、フィアットが現金を支払わずにGMの欧州・中南米部門の経営権を取得する取引の可能性を検討している。
GMのレイ・ヤング執行副社長兼最高財務責任者(CFO)は記者団に「破産についての懸念が売り上げに影響した」と語った。同CFOはさらに、オバマ政権が3月30日までGMと同業の米クライスラーに対する政府保証を発表しなかったと指摘。そのため同四半期の大半の期間に、消費者は保証への不安感を抱いていたとした。クライスラーは先週、連邦破産法11条の適用を申請した。
GMの1-3月期の最終損益は59億8000万ドルの赤字(前年同期は32億8000万ドルの赤字)、1株損益は9.78ドルの赤字(同5.80ドルの赤字)。
売上高は224億3000万ドルに減少した(同423億8000万ドル)。販売は北米と欧州を中心として世界的に落ち込んだ。
フレデリック・ヘンダーソン社長兼最高経営責任者(CEO)は決算リリースで「1-3月期業績は、当社の損益分岐点をより迅速に引き下げるためのさらに踏み込んだ修正後のGM存続計画を執行することの重要性を浮き彫りにした」と述べた。
1-3月期業績は弱かったが、アナリストらはさらに悪い数字を予想していた。GMの特別項目計上前ベースの1株損益は9.66ドルの赤字。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト予想平均は同ベースの1株損益が11.05ドルの赤字、売上高が202億ドルだった。
GMは構造的コストを30億ドル削減したものの、ヤングCFOはそれが不十分との見方を示し「われわれはこうした売り上げの減少を補えるスピードでコストを削減できない」と語った。
目先は減収ペースが和らぐ見込みはない。GMは今夏、大半の組立工場を操業停止にする予定。売り上げのさらなる減少が予想される。
GMは、労働組合と債権者から痛みを伴う譲歩を引き出すための猶予が4週間を切った。そうした合意の取りつけは、GMが破産裁判所の外で存続できるとオバマ政権を納得させる上で不可欠となる。
1-3月期の地域別営業損益は北米が32億ドルの赤字、欧州が20億ドルの赤字。中南米、アフリカ、中東地域だけが利益を生み、計1600万ドルの黒字を計上した。
GMの期末時点の流動資産は116億ドルと、前期末時点(142億ドル)から減少した。この減少は同四半期にGMが政府から受けた融資でおおむね相殺された。
ヤングCFOは、1-3月期の生産台数が前年同期比40%減の90万台になったと述べた。GMは在庫膨張を阻止するため工場を一時的に閉鎖している。
ヘンダーソンCEOは破産法の適用申請は避けたいとしているものの、その筋書きがますます現実味を帯びてきた。GMが債務270億ドルと自社株10%との交換について承認を受けるには債券保有者90%の賛成が必要。さらに、GMは退職者向け医療保険の信託基金への拠出義務200億ドルのうち少なくとも半分を株式で支払うことについても全米自動車労働組合(UAW)の合意を取りつける必要がある。
GMは合意形成に成功した場合、政府による自社株式50%の取得と引き換えに債務の大半について免除を受ける案の承認を米財務省に求めることになる。
GM株の7日終値は前日比0.06ドル(3.61%)安の1.60ドル。
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