混乱続く新高齢者医療制度 保険証再発行や天引きミス
七十五歳以上を対象に一日にスタートした後期高齢者医療制度で、新しい保険証の再発行や保険料の年金天引きでのミスも発生、混乱は収まらない。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804050143.html
“後期”への反発が強いため、政府はパンフレットなどには「長寿医療制度(後期高齢者医療制度)」と記述するよう、制度を運営する都道府県の広域連合などに通知したが、苦情はなくならない。新制度を理解していない人も多く、天引きが始まる十五日の「4・15ショック」を懸念する声も強い。
神奈川県の広域連合は、朝から電話が鳴り続ける状態が続いている。相談件数は一日五百件。今月初めから保険料額の通知を始めたこともあり、件数は日に日に増えている。
保険料などの問い合わせのほか「後期高齢者とは失礼な」「後がないがけっぷちみたい」といった怒りの声も多い。
長崎県では、全員に保険証を送ったが、「保険証がない」という電話が殺到。形が変わったことなどから新保険証に気付かずに捨てた人もいるとみられ、三日までに千二百七十枚を再発行した。
東京都世田谷区は、不在などで保険証が届かず、一部の人が保険証のない状態になった。
会社の健康保険組合などに加入していた夫が新制度に移った後、扶養されている妻が七十四歳以下だと健保などから国民健康保険に入らなければならないが、健保からの説明がなく、国保への加入手続きを知らなかった人も。
外来患者の二割が七十五歳以上という東京のある診療所では、一日十数人は新保険証を持たずに来院。保険請求の事務ができないため、患者からは保証金という形で医療費を受け取り、次回以降の診療で精算することにしている。担当者は「保険証の切り替え程度の認識の人が多い」と話す。
一方、保険料の天引きについては、既に三十一の市区町村がシステムの遅れなどから十月への延期を決定。四月からの対象者は、約八百万人となるが、尾道市と安芸高田市では、コンピューターに誤って本来額の半額徴収や対象者以外からの徴収もするよう入力。訂正が間に合わず十五日には、そのまま天引きすることになっている。
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