後期高齢者医療制度:廃止法案・参院委審議
野党4党が提出した後期高齢者医療制度廃止法案をめぐる与野党の論戦が3日、参院厚生労働委員会で始まった。与党が制度を説明しながら野党に対案を求めたのに対し、野党は「混乱を止めるためにはいったん戻すことだ」と繰り返した。
http://mainichi.jp/select/science/news/20080604ddm005010009000c.html
◇老健制度に戻せ--民主・福山氏
◇10年議論したが--自民・尾辻氏
◆後期高齢者医療制度
尾辻秀久氏(自民) 一番大きい批判は「年齢で線引きするのは差別だ」というものだ。75歳という年齢がいけないのか、線を引くことが差別なのか。
桜井充氏(民主) 医療現場からすると、75歳で区切らなければいけない理由がまったく分からない。
尾辻氏 公費を全体につぎ込むのか、75歳以上で線を引いて特につぎ込むのかの議論だ。保険で成り立たないところに思い切って税金をつぎ込むために独立方式を選んだ。所得の低い皆さんへの配慮が不十分だったことは反省点だ。
舛添要一厚生労働相 与党の見直しの結果を踏まえて、政府・与党一丸となって対応していきたい。
山本博司氏(公明) 高齢者に配慮した準備や説明の不足は反省すべきだが、目指す方向は高齢社会を見据えており、運用改善をすべきだ。野党は無責任な態度だ。
◆旧老人保健制度
尾辻氏 民主党は「老健制度は廃止」と言ってきた。一度戻すという法案だが、制度の評価を変えたのか。
福山哲郎氏(民主) 一度戻すことが重要。新制度の提示を含めて考えないといけない。老健制度の評価は変わっていない。
尾辻氏 老健制度には三つの「不」がある。勘定が不透明、拠出金がどこまで増えるか分からない、市町村が節約努力をしているのか不信の三つ。
大塚耕平氏(民主) 同様の認識だ。しかし、問題は医療のあり方だ。戻したうえで、老健制度が持つ医療制度の問題点是正に全力を尽くしたい。
尾辻氏 与野党で10年間議論した揚げ句の「緊急避難」とは分かりにくい。
鈴木寛氏(民主) 国民が求めるのは医療費削減至上主義を撤回し、議論をやり直すこと。必要なところに真水を投入する議論が必要だ。
◇医療保険一元化--民主・桜井氏
◇財源はどうする--自民・西島氏
◆民主党対案など
西島英利氏(自民) 民主党の対案は桜井氏がとりまとめていると聞いたが。
桜井氏 我々が政権を取れば医療保険の一元化に向け走り出す。無駄遣いを洗い出していくことが大事だ。
西島氏 無駄を全部足し合わせてもまかないきれない。消費税論議をしないといけないが、民主党は全部基礎年金にあてると言っている。現実には4兆数千億円の老人医療費が消費税から出ているが、財源はどうするのか。
桜井氏 今後国民にどれぐらい負担をお願いできるか検討しないといけない。
毎日新聞 2008年6月4日 東京朝刊
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