発信箱・加越能:後期高齢者医療制度に思う /富山
わが家に今年77歳になる姑(しゅうとめ)がいる。話題の後期高齢者医療制度の対象者。保険証は無事に届いたが、その説明書たるや、全く意味が読み取れない。姑が「全然分からん」とさじを投げ、こちらにお鉢が回ってきたのだが……。
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20080522ddlk16070698000c.html
「被保険者の資格を得た日の属する月から……」「均等割額のみ賦課されます」などなど、ずらりと並ぶ細かい文字と専門用語に四苦八苦。頼みの夫も、「何、これ?」とギブアップ。説明する気があるのだろうか。身近なお年寄りに、これを読んで理解できるかどうか確認してから送付してほしいものだ。
ところで、その姑が昔々、嫁いできた時の思い出話をしてくれた。まだ現在のような医療制度がない時代のこと。病気になった舅(しゅうと)があまりの高額な入院費に「これでは家がつぶれる」と勝手に帰宅。そのまま家で亡くなったそうだ。もうすぐ、再びそんな時代がやってくるのだろう。
今度は同世代の友人の話。60歳で定年退職し10年は元気で遊びほうけて、70歳過ぎでぽっくり死にたいと。私も同感だ、と思わせる今度の医療制度だ。【青山郁子】
毎日新聞 2008年5月22日 地方版
スポンサードリンク