日本医療教授システム学会が初のフォーラム
シミュレーション医療教育の普及や医療教育者の育成を目的に、3月に発足した「日本医療教授システム学会」(代表理事・池上敬一独協医科大越谷病院救命救急センター長)は4月22日、初の公開フォーラムを開き、シミュレーション医療教育を実践する看護師らが活動報告した。
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15692.html
シミュレーション医療教育は、救急対応の場面を想定した模擬演習や、模擬トレーニングマシンを使った心肺蘇生(そせい)や気管挿管などの訓練により、実際の救急場面への対応や判断能力の向上を図るもの。国内では、一般市民が器具や薬剤などを使わなくても実践できる救命処置の「BLS(Basic Life Support)」や、医療従事者向け蘇生トレーニングの「ICLS(Immediate Cardiac Life Support)」といったプログラムがある。
同学会は、シミュレーション医療教育の普及・啓発や、質の高い医療を教えられる人材の育成を目的に発足した。今後はフォーラムのほか、学術総会や日米合同シンポジウム、トレーニングマシンなどの展示会を開催。また、「患者急変対応コース」といった学会独自の訓練プログラムの開発などを進める。代表理事の池上さんは「患者や家族、一般市民、医療者らが共に考えて行動を起こしていけるよう、産官学の連携でシミュレーション医療教育を進め、医療崩壊の問題解決の一歩にしていきたい」と話している。
この日は、東海大救命救急センターの峯山幸子さんや、国家公務員共済組合連合会虎の門病院のシミュレーションラボセンターの荒井直美さんら看護師が、看護分野でのシミュレーション医療教育について講演した。峯山さんは、看護師に対する「急変対応シミュレーション」として、人工呼吸器がトラブルを起こしたケースやドクターヘリに乗った場合を想定した訓練方法を報告した。峯山さんは「訓練を受けた看護師から、具体的な対応方法が分かって急変現場に対応する自信が付いたり、急変の兆候を察知したりできるようになったとの感想を聞いている」と、シミュレーション医療教育の効果を語った。
更新:2008/04/22 23:14 キャリアブレイン
スポンサードリンク