日医・唐沢会長が所信表明
日本医師会は4月2日、東京都内の日本医師会館で「第118回定例代議員会」の2日目を開催し、2008年度の事業計画や予算などを原案通り可決した。1日の会長選で再選を果たした唐沢祥人氏(東京都医師会)が所信表明を行い、「医療崩壊が叫ばれる中、新執行部一丸となって全身全霊を打ち込むことを約束する」と強調した。
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唐沢会長は冒頭、「医療制度の未曾有の転換期の中で、荒波を全身に受けながらの船出だった」と1期目の2年間を振り返った。
「5年間で1.1兆円という社会保障費の圧縮を打ち出した経済財政諮問会議や、十分な検証もないままに成立した医療制度改革関連法など既にレールに乗ってしまったものにブレーキをかけるため、必死で戦い続けた2年間だった」
その上で、「山積する課題に対し、経験豊かな役員とともに総合力を余すところなく発揮するため、誠心誠意まい進する所存だ」と抱負を述べた。
唐沢会長は医療をめぐる環境が厳しいことを指摘し、医療の地域間格差など社会保障制度全体の方向性に影響を与える問題として税制を挙げた。
「政府の医療制度改革などが財政主導から脱却できない現況において、今後の政策の方向によっては国民の負担増と医療の質の低下を招き、地域医療体制は崩壊の道をたどることが強く危惧(きぐ)される」
唐沢会長はこのように述べ、医療財政の裏付けとなる税制問題に本格的に取り組む考えを示した。
また、国民が安心できる最善の医療を目指して日医が昨年まとめた「グランドデザイン2007」を国の政策に反映させる必要性を強調。「すべての会員の意見集約を図り、医療の進むべき方向について有効な政策を提言していく努力が必要だ。医療崩壊が叫ばれる中、新執行部一丸となって全身全霊を打ち込むことを約束する」と締めくくった。
引き続き開催された「第66回定例総会」では、代議員会で可決した08年度事業計画などを了承した。
更新:2008/04/03 08:33 キャリアブレイン
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