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こんな労働条件では、私達は、医療はできません

ある悲しい医師の死 : こんな労働条件では、私達は、医療はできません
http://www.asyura2.com/07/senkyo44/msg/454.html
SEN 454 2007/11/20 23:48:36
投稿者: どっちだ

----日々是よろずER診療 から転載---------------------------------------------
http://blog.so-net.ne.jp/case-report-by-ERP/20071121

ある悲しい医師の死 [雑感]  

医療は、人の生死に関わる問題を扱う分野である。 生物は、その本能として、生き続けることを目標として行動を選択する。 それは、ホモ・サピエンスとて例外でない。 社会生活を営むホモ・サピエンス達は、しかるのその生への本能を、社会システムの中に組み込もうとする。

よって日本においては、医療は、誰でも公平に受けられるように、つまり、誰もが平等に生への本能を満たすことができるように、そのシステムが組まれているのだ。

そのシステムの中で、医療者は、社会の期待にこたえるべく頑張り続けてきた、
しかし、今、医療者達は、世の期待に答えることがだんだんと難しくなりつつあるのだ。
それは、社会そのものが医療者たちへ向けてきた無限の要求を求め続けた中での、当然の帰結なのかもしれない。それでも、使命感に富む誠実な医療者達は、今尚世間の期待にこたえるべく、自己奉仕を続けているのだ。

果たして、それでいいのだろうか? 今、世間はそれを真剣に考える必要があるのかもしれない。

ある医師の悲しい死が、なな先生のブログで紹介されている。当ブログでも紹介させていただく。

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タイトル 「犠牲」 
http://blog.m3.com/nana/20071120/1

犠牲

身近な医者を、2人亡くしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一人は約10年前。

当時30代の、先輩医師です。

研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。

たまにご連絡を下さる時は、決まって深夜2時3時のメールでした。

学生時代は体育会でご活躍された先生で、

人間?と思いたくなるようなタフさと、ひょうひょうとした笑顔を併せ持った

爽やかな先生でした。

大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて

ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。

外野席で、ビールを飲みながらハンバーガーとポテトをほお張って

みんなでひゃあひゃあ言っていたら、

先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。

その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。

術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、

0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、他の医師が見ていました。

翌朝、出勤してきた同僚医師が、医局で倒れている先生を見つけた時には

既にお亡くなりになっていたそうです。

葬儀には、婚約者の女性は出て来ることができなかったと、

後で聞きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今度は、友人医師を亡くしました。

彼女も、30代です。

同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。

元々、一人が過労になるような労働環境ですから、

多くをお話しする必要はないでしょう。

一人が入院・休職しても、現在の医療事情では代替要員は派遣されませんので、

残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。

緊急opeのある科の医師で、毎日遅くまでopeをした上に、

夜中も容赦なく呼び出されていました。

「過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」

と、お互い言い合っていたのに・・・

その日、彼女は当直でした。

翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると

彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。

大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が

何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。

その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、

入院先も変えた上に、退職されてしまいました。

残った同じ科の先生たちも、全員がご自分を責め続けています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二度と犠牲者を出したくありません。

どうしたらいいでしょう。

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悲しいお話でした。 皆さんは、どのようにお感じになりますか?

最後になな先生は、こう言っておられます。

二度と犠牲者を出したくありません。
どうしたらいいでしょう。

この疑問点に関して、私なりに考えてみた。

医療者という社会集団と、医療を受ける側という社会集団(=一般社会)の関係を、個人対個人の関係に准えて考えてみた。

医療者に社会から突きつけられる要求は、基本的は際限が無い。それは、先に書いたように、ホモ・サピエンスとしての生への本能が根底にあるからだ。

私は、これを、一医師 VS 一境界例の患者の関係に准える。

つまり、境界例の患者に対して、医師が誠実にかつ無批判に患者の要求に答えれば答えるほど、その要求は無制限にエスカレートしていき、まして、一旦そんな関係になった中で、要求を断ろうものなら、それはそれはすごい勢いで今度は攻撃されるのだ。

じゃあ、どうしたらいいのか? 患者との関係に限界設定の枠組みをしっかりと設けることである。

つまり、ここまではできるけれども、これ以上はあなたの要求には答えられませんとNOの基準を作ることなのである。
( 参考URL 限界と境界の設定  http://homepage1.nifty.com/eggs/iryou/careabout/boundary.html )

今、医療者は、一般社会に対して、はっきりと、NOと言えているだろうか? 私は言えてないと思う。

先の福島県での救急症例受け入れ困難事例での対応を見てもそれは明らかだ。現場には直接関係しないであろう長老たちが社会に対していい顔をしてるだけではないのかと勘ぐりたくなる。

関連ニュース:「病院は原則受け入れ」福島、搬送遅れ受け決定
http://s01.megalodon.jp/2007-1120-2105-23/sankei.jp.msn.com/life/body/071119/bdy0711192340003-n1.htm

こんな労働条件では、私達は、医療はできません

こういう声を挙げていくことが、二度と犠牲者をださないことの具体的な方策である気がしてなりません。

小松先生は、勤務医の団体の設立の必要性をはっきりと言っておられます。日本医師会では役不足だということです。
( 参考URL 日本医師会の大罪 http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%BE%AE%BE%BE%BD%A8%BC%F9%B0%E5%BB%D5%A4%E8%A4%EA )

新しい勤務医医師会の団体の設立の動きはこちらです。
御参考ください。http://www.docters.jp/?m=pc&a=page_o_sns_privacy

2007-11-20 21:22

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